*スポンサー募集のお願い*



今回の旅はインドネシアから上海まで、各国の郷土菓子を研究します

皆様、ご協力お願いいたします


- スポンサーご応募は当ページ下記よりお願いいたします -



___旅の始まり

2012年6月、僕は郷土菓子を調べる旅に出た。

寝袋、冬服夏服、カメラ、パソコン、使い方も分からない修理キット……。詰められるだけ詰め込んだ荷物と一緒に走る自転車は信じられない程に重く、一年間フランス菓子を食べ続けていた両足は悲鳴をあげていた。それにしても、数千円のママチャリくらいしか乗ったことのない僕が、10万円以上もする自転車をこいで旅することになるとは。日本を発つ時には考えもしなかった。


「フランスに住めば、色んな国に電車一本で行ける。イタリア、スペイン、オーストリア、ドイツ、ハンガリー……。よし、1年でヨーロッパ全土の郷土菓子を食べて回ろう」。そう意気込んでフランスに移り住んだのが2011年7月のこと。それからはアンジュ地方のブドウ畑とアルザス地方の老舗菓子店に勤め、6日働いては1日休む生活を続けた。新しい土地での生活は本当にあっと言う間に過ぎ去って、気付けばVISAの切れる1年という期限が迫っていた。その間旅に出られたのは1週間のヴァカンスだけ。チェコとポーランドに行ったくらいで、ヨーロッパを網羅するにはほど遠い状態だった。

「このままではヨーロッパに来た意味が無い。日本に帰っても、何も新しいものを持って帰れない。まだ日本には帰れない! でもフランスにはもう居られないし……」。結局回れたのは2カ国だけか、と世界地図を眺めていると、ふとこんなワードが浮かんできた。

ユーラシア大陸。
世界の郷土菓子。
自転車。

 

具体的なプランなんて、ちっともなかったけれど、週末には近所の自転車屋に向かっていた。自転車屋のお兄さんに並べられた赤と青との2台から、直感で青色の自転車を選んだ。

通販で買ったバッグを手こずりながら取り付けて、思い付く限りの荷物をめいっぱい押し込む。何か、と聞かれるとうまく答えられないのだけど、面白そうなことが起こりそうだ。

準備は整った。目指すは上海。

僕は自転車の漕ぎ方も分からないまま、右足を置いたペダルに思いっきり体重をかけた。

 

___世界の郷土菓子とは


日本では綺麗に丁寧に作られた、キラキラ光る洋菓子がショーケースに並んでいる。けれども、世界の郷土菓子はそういったものばかりではない。色濃く焼かれた焼き菓子に始まり、シロップに浸った揚げ菓子、歯に染みるような甘さのクリーム、穀物を甘く炊いたお粥……。
国が変われば、食物も宗教も習慣も変わる。菓子だって表情豊かだ。そして、各国の人がそれぞれの国の郷土菓子に誇りを持っている。

そんな郷土菓子をこれから探してまわるのだ。「日本やパリでじっとしていてはたぶん出会えなかった郷土菓子が待ち受けているのだろうな」と想像すると、自然と心がオドり、足どりも軽くなる。

タシュカダイフ(トルコ)
タシュカダイフ(トルコ)
チュルチヘラ(グルジア)
チュルチヘラ(グルジア)
ハルヴァ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)
ハルヴァ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)

 


__1年9ヶ月でベトナムまで

 

 


「上海まで……大体450日くらいかな。だとしたら、1日3ユーロ(400円)か」。所持金の1700ユーロ(約22万円)は、出来るだけ郷土菓子の研究費に使いたい。お菓子を買って回れば400円なんてあっという間だろう。
宿代は削るしかないなと判断して、地元の人の家を直接訪ねて「泊めて下さい」とお願いして回ることにした。

インターホンが鳴って外に出ると、見知らぬ外国人がスケッチブックを手にして、宿を探しているのだと自己紹介を始める。こんな場面に出くわしたら……僕なら断ってしまうかもしれないな。怪しすぎるもの。多少の覚悟はしていたけれど、実際にやってみると1軒、2軒と断られ、15軒目くらいでようやく初日の宿が見つかった。
迎え入れて下さったのは音楽家の一家で、両親と娘2人の4人家族。お礼に、と見よう見まねで作った和菓子が思いの外喜んでもらえて、キッチンを借りて和菓子を作ってプレゼントするのがこの旅のお決まりになった。米粉、砂糖、きな粉、鍋、せいろ、懐紙、黒文字。和菓子の食材をバッグに詰めて、昼間は自転車をこぎ、夜は地元の人と語らい土地の文化に触れる日々。毎晩毎晩がとても貴重な体験となった。


 

その青年とはボスニア・ヘルツェゴビナの小さな町で出会った。若者が気軽に通えるカジュアルな雰囲気のカフェバーで知り合い、年齢も近く英語で話せるとあって僕たちはすぐに意気投合した。

ひとしきり飲んだ後は店を出て、ブラブラと近くの川辺に移動した。2リッターのペットボトルに無造作に注がれた安ビールを仕入れて飲み直しだ。そこは若者に人気の場所のようだった。身近に川が流れている京都で育った僕はすっかりリラックスし、国のことや旅のことを深夜2時まで語り合った。

 

その晩は彼の家で寝かせてもらい、翌朝目を覚まして異変に気付いた。「パソコンがない。携帯もカメラも……ない」。一気に眠気がふっとんで、荷物をひっくり返して確認したけれども、やっぱりどこにも見当たらなかった。数時間前には気さくに話していた彼から盗難にあって、僕はすっかり土地の人が信じられなくなってしまった。

宿探しから解放されてホステルに泊まる旅は快適だったけれど、快適さと引き換えに現地の人との交流はすっかり減ってしまい、限られた予算は宿泊費に消えていった。そしてグルジアに差し掛かる頃、とうとう旅の資金が底を尽きそうになった。


「これでもう旅を続けるのは難しいかもしれない。そもそも日本に帰れるのか……」と落ち着かない日を過ごしていたところに、ウェブサイトで僕の状況を知ったみなさんから応援メッセージと資金援助が届き出した。

少しずつその数は増えていって、最終的には84名もの方が手を差し伸べて下さることとなった。しかも殆どがお会いしたことのない方々。「遠くから応援して下さる方がこんなにもいるんだ」と実感した。

それから1年間は、みなさんからお預かりした646,000円で、中東、中央アジア、西アジア、東南アジアの郷土菓子を調べることができた。



 

たくさんの方々の力を借りて旅を続けられたことで、僕の心には変化が生まれた。「せっかく郷土菓子を研究するのだから、やっぱり地元の人との関わりを大事にしたい」という気持ちが再び沸いてきたのだ。インターネットで事前にコンタクトを取りながら、「この人なら」と思えたら実際に会って話もしたし、現地の人の自宅に滞在させてもらう日も増えた。

ちょっとばかり懐かしくなって、カンボジアでは1日だけ体当たりの宿泊交渉をやってみた。けれども、これは大失敗。どの家でも玄関先にすら入れてもらえない門前払い受けて、結局は紹介してもらったお寺に泊めてもらった。修行僧と蚊帳を並べて雑魚寝したのは、今となっては良い思い出。


 

フランスを出発してから1年9ヶ月たった頃、びっくりするような話を頂いた。これまでの旅の記録を紹介する本を出版することになったのだ。

「写真をたくさん載せた本を手に取って頂けたら、今まで以上に世界の郷土菓子を楽しんでもらえる機会になるかもしれないな」と、ベトナムはホーチミンに辿り着いたところで旅を一時停止して帰国した。

そしてその3ヶ月後の2015年5月末に、ヨーロッパから中東までの郷土菓子を集録した" THE PASTRY COLLECTION~日本人が知らない世界の郷土菓子をめぐる旅~"を上梓することになった。 


 

旅を続けられたことも、旅の記録を本として形に残せたことも、遠くから応援して下さったみなさんのおかげです。facebookやtwitterにもたくさんの応援の声を頂きました。スポンサーの皆様、家族、友人、現地でお世話になった方々、この旅を支えて下さった全ての人に感謝です。

帰国後はイベントに呼んで頂き、スポンサーの方と初めて直接お会いできました。小さなお返しですが、海外で見つけた郷土菓子をお披露目する1年でした。

そして、とうとう中断していた旅の再開の時。インドネシアから始まりゴールの上海を目指します。

大変恐縮ですが、前回に引き続き、現地で郷土菓子を研究する為のスポンサーを募集させてください。

ここから東南アジア・東アジアの菓子研究を充実させる為、少しでもご協賛して頂ければ助かります。



*旅の計画*


 

・ルート・

 

4月 >>>> インドネシア

5月 >>>>>>> ベトナム

6月 >>>>>広西・広東

7月 >>> マカオ・香港

8月 >>>>> 中国内陸

9月 >>>>> 中国内陸

10月 >>>>>>>>>> 台湾

11月 >>>>> 福建・浙江

12月 >>>>>>>>>> 上海

 

予定は大幅に変更となる場合もあります。

年内の帰国を目標に自転車で上海を目指します。 

 

・必要資金・

 

2,000,000円

 

個人スポンサー:1,100,000円

 

フリーペーパー(10号分) >>>>>>>>>>>> 650,000円

郷土菓子研究 >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> 450,000円

 

企業スポンサー:   900,000円

 

>>> 食費、VISA代、航空費、その諸経費

 


 

毎月10日にフリーペーパー"THE PASTRY TIMES"を発行。

現地で出会った世界の郷土菓子を一枚に。

各ショートストーリーの中に郷土菓子が登場します。


毎月3,000部発行


 

フリーペーパーアーカイブはトルコ号のみwebで公開しております。

>>>ダウンロードページ


※スポンサー様、各設置店舗はアーカイブをお送りしております。

 



*募集要項*


 

<1口=2000円> 

スポンサー様はこちらのページにて、お名前と希望者はリンクを貼らさせて頂きます。

 

 

・1口以上お申し込み頂いた方・

"THE PASTRY TIMES"vol.0~10+最新号を1部ずつ、ご自宅へお届け致します。

※一回のみ

 

 

・3口以上お申し込み頂いた方・

"THE PASTRY TIMES"全てのアーカイブ+最新号を毎月1部ずつ、ご自宅へお届け致します。

※設置店舗、配布してくださる方へは毎月ご希望部数(30部まで)。

 

 

・5口以上お申し込み頂いた方・

上記の特典+帰国後のイベントに一度無料招待いたします。

優先的にお席を確保したします。

※詳細は帰国後お知らせいたします。

 

 

・10口以上お申し込み頂いた方・

上記の特典+旅先から厳選した世界の郷土菓子を一便お届けいたします。

※発送時期は事前にお知らせいたします。


 

20口以上お申し込み頂いた方

上記の特典+"THE PASTRY TIMES"次号から最終号まで、広告を掲載させて頂きます。

※90×33mmの枠をお好きなようにお使い下さい。

 

 


皆様からのご支援は"THE PASTRY TIMES"の運営費、現地での活動資金とさせて頂きます。

日本の皆様へ現地から世界の郷土菓子の情報をお届けします。

 


*募集フォーム*