－第十九回－

*Ukraine＿『SWEET_SURPRISE』*

10月ももうすぐ終わり

すっかり食欲の秋ですね

ダイエット？

アタシは食べるの、

食欲の秋ですもの。

何なのよアタシの勝手でしょ。

好きなだけ食べるの。

食欲の秋だもの。

牛丼の特盛を食べるの。

特盛が大好きなの。

食欲の秋だもの。

もう止めないで、アタシは食べるの。

食べてなきゃ忘れられないの！

雄一の事が忘れられないの。

だから止めないで！

アタシは食べるの！

食欲の秋だもの！

：

もぅ...

...雄一のばかぁぁぁああ！！

別に意味は無いですが何か？(笑)

：

さて、今回は食欲の秋にちなんで私が食べたウクライナのお菓子をご紹介

ちなみに、ウクライナで食べたお菓子の中でも選りすぐりのものを...

ウクライナというとキリル文字なのですが(фдб)←こんなヤツ

メニューの中でもさっぱり理解できない事がしばしば

そういう時は、店員さんにウクライナの伝統的なお菓子をお願いします

こういう風にオーダーすると、とんでもないモノがやってきたりします

今回はそんなお菓子を集めてみました

一番トップの写真はタタールのお菓子で

"Чак-чак"(チャクチャク)と言います

麺状の生地を重ねてギーで揚げたのちハチミツシロップに漬かってます

意外とアッサリ？頂けました

：

ではこのリンゴは何でしょう？

リンゴの蓋を開けると...

左:ライスプディングにクルミ

右:ライスにクルミ

：

店員さんが持ってきたのをみて驚愕でした

"リンゴが２つ..."

そして開けてみると

"ライスプディング..."

もう一個開けると

"ラ...ライス..."

あれはウクライナに入って間もない頃でした

私は遠くを見ました

大きな鳥が一羽...飛んでいました。

こちらはアゼルバイジャンレストランで頂いたお菓子

なかなかの良いフォルムですな

かっこいいフォルムはさておき

私が前菜を頼まないからといって

メイン料理よりも先にお菓子が来ました

晩御飯の前にお菓子なんか食べちゃいけません

ダメ、絶対。

仕方なくお肉の前にお菓子を一口

：

ウム、美味い

北イタリアで似たようなラビオリ菓子を食べたが

こっちの方が完成度が高いな

中はナッツと何かしらのお酒の聞いています

外側の生地は味気ないものです

ただ具はリッチです

こちらはクネドリーキ

チェコ料理に詳しい方は分かると思うのですが

そもそもクネドリーキとはシチューやら肉料理やらに付属してくる蒸し(茹で?)パンの事

聞き覚えがあったので頼んでみると

イチゴヨーグルトに浮かんだ...ダンプリング

というか一応クネドリーキなのか

チェコに甘いクネドリーキがあるなんて聞いた事がない

店のオリジナルか

若しくは知られざるチェコ菓子なのか

しかしながら、お味の方は

なんと言いますか...

ちょっと子供が喜ぶだろうとお母さんが３時に作ったお菓子という感じ

なんと言いますか...

パンの耳を素揚げしてシナモンシュガーを振って出来上がった...あの感じ

なんといいますか...

イチゴヨーグルトのせいで妙に家庭的なお菓子でした。そんな感じ

これ全然食べたくないモノがやって来たパターンね

パイナップルのアイスクリーム(モリモリ)

店員さんもどこかしら悲壮感漂う表情だよ

切ないね

切ないよ

近くで見ると余計に悲しいよ

パイナップルもアイスも食べたくなかったのに

なんでパイナップルアイスクリームの盛り合わせを頼んでしまうのか

なんだよ　泣いでねーよ　こっち向ぐなよ

なんでだろう

なんでこう残念なお菓子がやって来たときは

残念な写真しか撮れないのか

残念な写真を並べてたら本当悲しくなる

だってこれ...

本当に食べきるのに奮闘したもん

チョコプリンココナッツ

チョコプリンもココナッツ味のものも頼んだ覚えがないのに来ちゃうだもんな

不思議な国だよ

不思議の国のアリスにもチョコプリンココナッツを頼んだ覚えがないのに

チョコプリンココナッツがやってくるなんてシーンはなかったよ

かなり不思議の国だよ、ウクライナ

ウクライナのアリスが作れるよ

甘い水餃子

Вареники(ヴァレニキ)

チェリーが詰まった水餃子にチェリーソース

スメタナ(コクのあるサワークリーム)を付けて頂きます

これは間違いなく伝統的なウクライナのデザートです

一応言っておきますが今回ご紹介したお菓子はウクライナ代表ではないです。

私のウクライナでの残念な思い出です。

アンパンマン、食パンマン、カレーパンマン、バイキンマンのいない...

ただの平和なパン工房の話です。

たまにジャムおじさんがパンを焦がしちゃうくらいです。

毎週子供たちがジャムおじさんの仕事振りをチェックするってゆーね

そんなシュールさ

いらないね。

さてさて

11/10発行の"THE PASTRY TIMES"vol.5では

ちゃんと主役のウクライナ菓子が出演しておりますので

コチラを乞うご期待という事で。

郷土菓子とは爆発だ