trois


3日目

8:00

朝目が覚め、早速出発の準備だわ

今日は100km近く走る事になるからね

用意を済ませ、リビングへ行くとお父さんがパン屋でパンを買ってきてくれていた

息子二人はまだまだ寝ている様子

三人で朝食を食べ

ここでも日本の緑茶を淹れて差し上げた

Angers 2788  お茶を注ぐパパ なんと急須が

日本の文化や、この家族が4年間タヒチに住んでた話とかで盛り上がり

別れを惜しみながらも、出発

最後に写真を撮ろうという時に息子が目覚め

一緒に撮影

Angers 2795  ネットゲーム好きの息子Clement

Angers 2796  ママLaurence  広いお庭いいね  パパDominique

10:00

少し戻ってRedonへ

Bretagneのお菓子を買いあさり

緊張しているモデルさん達の緊張をほぐしてあげながら撮影会は無事終了し

お味をチェック&メモメモ

Angers 2866  撮影会のオフショット 皆ちょっぴり緊張気味

Angers 2865  撮影会1時間くらいの間に何度、召し上がれと言われただろう

12:00

さて私の故郷である妖精の国Vannesへ

早くお父様とお母様に会いに帰ろう

という事で出発

またなだらかな長い山道を進んだ

なだらかなと言ってもたまに冗談じゃないよってのもあるんだからね

そして、道を間違えて

アレどこから間違えたんだろ私の人生は

とか考えて悩んだり

この先の事を考えたり

考えてもどうしようもない事を考えたりしてるうちに

東京ドーム何個分だっていう一面のイタリアンパセリ畑に衝撃を受けたり

大量の羊を発見し口笛を吹いて呼び寄せようとし

全羊に逃げられたりしているうちに

アラ何を悩んでいたのかしら

早く私は故郷に帰るのよ

と、しまい込んでいた羽を伸ばして帰路へ向かうのであった

Angers 3132  故郷へ帰る途中の幻想の世界 全部イタリアンパセリ

途中、分岐点に差し掛かりロッシュフォールという聞き慣れた街へ促す看板が

チーズの名前だ

(ロックフォールではないよ!ビールも有名だよ!)



面白いカモと思い向かったら

半端ねぇ峠系の坂道

こんな坂道なんかに負けるもんかと

羽を極限にパタパタさせてなんとか頂上へ

景色がとても良く

そこには人が沢山いて、日曜日にも関わらず店が開いている

どうも観光地になっているようだ

例の私の知っているチーズを探すも見つからず

その代わりにロッシュフォールの郷土菓子を発見

これはフランス人もなかなか知らないであろう

日本人もほぼ知らないんじゃないかな

私もこんなのがあったのかとビックリ

リンゴ1/2個をガレットブルトンヌで挟んで焼き上げたもの

お味は正直なんとも言えないほんとに素朴な感じだけど

その三つ編みをほどいて、あの先輩に振り向いてもらえるくらいに

オシャレにキレイに魅力的になった時、きっと花咲くだろう

できそうなタイプでした

Angers 2875  これがロッシュフォールの郷土菓子

そしてこの街には南仏のお菓子を揃えているお菓子屋さんがあって

話によると、ニースに本店があるのだとか

焼き菓子が豊富でコレは何?コレは何?と聞いているとスペインの焼き菓子なんかもあったりして

素直に良かったですよ

こんな避暑地でゆっくり羽を休めている場合じゃない!

森の番人に故郷の門を閉められちゃうわ

という事で、登った山を急降下

ひたすら自然の中を駆け抜けたよ

19:00

ようやくVannesへ到着

妖精の着ぐるみを脱ぎ捨て

街を散策

してる間に暗くなり出しそうだったので

早いトコ寝るトコ探し

Vannesは港なので家の横に船があったりする

漁師さんの家にて

ぉおージャポネか泊まってけ泊まってけおいカーちゃん酒だ酒だ酒を持ってこーい

と勝手なイメージを膨らませながら2軒の漁師さん宅(勝手な想像)に断られ、

3軒目、通りのドンツキにある大きなお屋敷を発見

まず無理だろうと思うもの大きな大きな扉の横にある小さな小さなインターホンを押した

反応が無いので、留守かと思い引き返そうとしたその時

ギギギギギギ

その大きな大きな扉が自動で開き出したんですねぇ

怖いですねぇ

そして扉の先にはだだっ広い庭が

館の二階から顔を出しているおばあちゃんがいるんですねぇ

怖いですねぇ

ビビりながらも、交渉を進めると直ぐにOKとのお言葉が

そして、ちょっと待っててとおばあちゃん

どうやらパソコンで誰かと電話中の模様

私を泊める事についてだったのだが

途中から私がその方と話す事に

すると彼はおばあちゃんの息子さんで

どうもこの館は小さなプライベートホテルらしい

そして、€60-で泊めさせてあげるよと言ってきたので

私はお金が無いので他の家を探しますと言ったところ

日本人は良いヤツだから

従業員用ベッドだったらタダで寝て良いよと優しいお言葉を頂き

あなたはとてもとても優しいですと言い返してやり

まずはお礼を言って

シャワーを浴びさせてもらう事に

この瞬間がほんとにホッとする

Angers 2979  これがお屋敷

サッパリ シャワーから出ると

心優しいおばあちゃんが

おいそこのアンタ 夕食 食べるかい?ムフフフフフ

と夕食を勧めて頂いたのでご馳走になった

このでかいお屋敷で二人でご飯を食べるという不思議

きっとおばあちゃんは寂しい気持ちになっているのだろうと

勝手な解釈をし、沢山喋ったよ

おじいちゃんもいたが

どうもキャッチボール中に

カーブやフォークを投げてくるお方で

会話に苦戦した

今日 頂いた晩ご飯

かぼちゃスープ

おばあちゃんの優しさ詰まったラタトゥイユ

プリン

Angers 2969  このラタトゥイユが絶妙な優しさ加減

Angers 2972  心に染みるカボチャスープ

いつか味の素とかが

うまみ成分の次に

優しさ成分に気付いたとき

おばあちゃんが利用されるのではないかとビクビクしております

温かい夕食を頂き

ベッドで横になるともう一瞬で爆睡

ありがとうおばあちゃん

おやすみ