土曜日の朝、Angersから始発電車で40分。
かつてブルターニュの首都であったナント(NANTES)へ向かった。
誰かのマウンテンバイクに挟まれながら私のレンタサイクルと共に。
では、ナントの車窓から*1~郷土菓子編~
ガトーナンテ(Gâteau Nantais)
アーモンド香るしっとり生地にかなりラム酒の効いたアイシングでコーティング。
3店舗で食べてみたがシンプルながら生地そのものもアイシング具合も違って、
食べた印象がまるで違う。
このアルミの容器の焼きっぱなしにアイシングスタイルが好き*
味も美味しいし、歴史背景もあって、見た目も良い。このお菓子、気に入った。
歴史に関しては後述です。
ナンテ ナチュール(Nantais Nature)
どの店も“Nantais”としか書いてないのでそういうお菓子なのか。
ネットで調べても出てこない謎のお菓子”Nantais”。
ガトーナンテと似た様なアーモンド生地にラム酒をたっぷり染み込ませています。
洋ナシのお酒を染み込ませたバージョンもあります。
コレも店ごとに全然印象が違いました。
写真右もナントのスペシャリテ、ファス(Fouace)
オレンジの花水入りブリオッシュ。六星型(?)というのか。
ナントのスペシャリテと言っていたけど、他の店で見ることは無かった。
クイニーアマン(kouign amann)
フランス菓子にしては聞きなれないこの言葉。
実はフランス北西のブルターニュ地方の言葉、ブルトン語なのです。
“kouign”=お菓子
“amann”=バター
その名の通りブルターニュのバターたっぷり詰まったお菓子です。
日本でもよく見るお菓子ですが、バターの香りが違う。甘さも違う。
日本人のクイニーアマンへ求める点はキャラメリゼと生地の食感が一番かなと思う。
現地ではキャラメルになるまでもなく、しっかり焼かれてないようなモノも。
甘すぎるが、バターの香りはとても良いです。
食べながら、私が高校生の時に食べたことも見たことも無い“クイニーアマン”という
奇妙な名前のお菓子をネットで調べながら作ったのを思い出した。
やっと現地のモノに出会えた。やっぱり違うなー。
クイネットゥ(Kouignettes)。
プチクイニーアマン。10種類以上あります。
期待してお店に来たものの、入った途端見覚えのある光景。
昨年の旅で、この店のボルドー支店に来ていたようだ。
そしてこのプチクイニーアマンも食べた事があった。しかも良い印象は残っていない。。
気を取り直してナントのスペシャリテのご紹介。
ベルリンゴ(Berlingots)は三角錘の硬い飴
リゴレット(Rigolette)は枕型の飴。中に柔らかいデロッとした果実のジュレ入りです。
右は、日本でも一世を風靡した塩キャラメル(Caramel salee)。ブルターニュ出身です。
ナントはアフリカや新大陸・カリブ海との交易の拠点として栄えた港町です。
その時代の影響から砂糖菓子(飴)やラム酒を使ったお菓子が多いようです。
次回、ナントの車窓から*2~人物事編~