郷土菓子研究社のツールドフランス 九日目
Paris出発の日
今日は久しぶりに移動日
100km近く漕いだ
Chateau-Thierryという街に到着
夜は尋ねた家の知り合いの安宿で寝させてもらえる事に
もう自分が何をしているのか分からないよ
あんなワケの分からない道をひたすら進むのですもの
ほんとう間寛平さんを尊敬します
意味不明になりながらも
一つだけ言える事がある
なんで旅を続けるのか
そこに郷土菓子があるからさ~
本日のお菓子
Cotignac d'Orleans
このお菓子にはなんでも古い歴史があるらしい
それは2億5000万年前の事である
当時、恐竜が地球を賑わせていた頃の話だ
恐竜と共に生きるヒトに似た生物がおったそうな
その生物は刈った恐竜のゼラチンを果実と共に煮詰め
冷やし固めたソレをジュェリーの名づけた
それが今日、皆さまの手元にあるゼリーの原型だ
そのレシピが化石となり
時代は変わって古代ローマ時代
発掘家のアルベルトはそのレシピの発掘に成功
これを宮廷召使いをしている嫁の”アンジェリーナ”が再現
コレを気に入った古代ローマ帝国の王は世界へ広めたと言われている
因みにハリボーはその王のあだ名だったらしいが
未だ確認は取れていない
ん?
さっきのはどこか違う気がするな…
多分こっちが正解
このお菓子はフランスはオルレアンの郷土菓子
イギリスとの百年戦争でフランスを救った
ジャンヌ・ダルクの町だ
蓋にはジャンヌダルクの銅像が描かれており
コティニャックを戦いの前夜に舐めたお陰で
戦争に勝ったと言われているそうだ
中にはマルメロのゼリーが木の容器に入っています
昔は高級な品で貴族達が食べていたそうだ
そして庶民は貝殻に詰められたそれを舐めていたらしい
私はコレをパリで買ったのだが
そこの店主はParisへ来たなら美味しいものを食べて欲しいと言っていた
その方は昔、貝殻に入ったそれを舐めていたそうで
コレはそんな美味しい物じゃないよ
という事なのだろうか
こどもの頃の記憶は深く刻まれるからなー
やめておいた方が良いと言われながらコレを購入
マルメロが煮詰められた濃い赤茶色をしており
スプーンですくって食べてみるとヌチーと伸び
食べてみると確かに感動は無かった
濃ゆいヌチーとしたマルメロゼリーだ
個人的にはピチビエのご家庭で頂いたマルメロゼリーの方が…
断然美味かったな!
でもまぁ、コレはコレで歴史あるお菓子なのです
ちなみに箱ごとペロペロすると木の香りも楽しめますとさ